覆面座談会 やってみてわかったテレワークのススメ方

覆面座談会 やってみてわかったテレワークのススメ方

新型コロナの感染対策のため、QTnetでも4〜5月の2カ月間、全社的にテレワーク体制に移行しました。テレワークを実際にやったからこそ分かったこと、見えてきた課題があります。そこで、年齢や職種が異なる社員3人による座談会を行いました。「withコロナ」「after コロナ」の働き方はどう変わるのか。通信事業者として何ができるのか。語り合った内容をご紹介します。

木藤
40代男性、法人営業部の管理職。高校生と小学生の子どもを持つ共働き家庭。
清水
30代女性、営業企画部所属。中学生と小学生の子どもを持つ共働き家庭。
八木
20代男性、法人営業部所属。独身一人暮らし。

1. 通勤ストレス激減、集中できて効率アップ

木藤
木藤さんが話している写真

2ヵ月間のテレワーク期間、正直な感想としては「おや、思っていたよりもできたぞ。」ですね。自分の仕事に集中でき、作業がはかどりました。スーツをクリーニングに出す手間が減り、私服で仕事ができるという気楽さも。ただ、小さいお子さんがいる家庭は、また事情が違うでしょうね。
テレワーク期間に感じたことは、ちょっとした相談のハードルが上がったことですね。オフィスでは隣にすぐに聞いて分かったことがチャットや電話での確認が必要でした。あとはWeb会議中に他の人の発言を遮らないよう、しゃべり出すタイミングをうかがったり、、、自然に身に付いてきたと思います。

八木 でも確かに情報共有の難しさは感じましたが、ビジネスチャット「direct」のビジネススタンプで手軽に意思疎通が取れることは便利でしたよね。出社すると何気ない会話でコミュニケーションをとっていたことが、チャットで昼食を送りあったりなんかして、また違うコミュニケーションに置き換わっていました(笑)

清水 今まで、ちょっとした確認依頼などに上長のスケジュールを抑えて・・・説明して・・・と対応していましたが、それがビジネスチャットでお互い都合のいいタイミングで確認依頼とその回答がもらえるようになったのは効率的でした。でもテレワークで一番良かったのは通勤がないこと。気持ちも身体もすごく楽でした。極端なことを言えば、起きて5分後に仕事ができる。帰宅するために「よし!」と気合いを入れ直して満員電車に乗る必要もない。テレワークでも時間外勤務をする日はありましたが、出勤しているときと総労働時間に差はありませんでした。
それなのに、家族との時間が増えましたね。以前は平日に子どもとの時間が取れなかったんですが、1日中子どもと一緒でした。ある日、娘が火傷をしてしまったんです(泣)。すぐに気づいて病院に連れて行くことができ、テレワークをしていて本当によかったなと思いました。

八木 私は営業職ですが、お客さまとのアポイントが取りやすくなったと感じました。これまでは事前に移動距離や交通機関を調べて、時間調整を行う必要がありました。今は、Web会議システム「 RemoteMeeting」などを使ってWeb商談をしています。移動時間を考えなくてもいいのでお客さま対応と社内業務のスケジューリングを工夫することができ、効率化につながっています。

2. 日本旧来のビジネス文化が大きく変わる

木藤 これからは、「withコロナ」を意識して、働き方を変えていくことが必要ですよね。世界的にテレワークが確立されていくと思います。一部の人だけではなく、内勤者も含めてテレワークやフリーアドレス化が進んでいくんじゃないでしょうか。

清水
清水さんが話している写真

会社全体でペーパードキュメントのPDF化(電子化)を進めていかなくては、とも感じています。会社の経費の精算や請求書などを電子化していかないといけませんよね。以前、ニュースで押印対応のためにシフト制で出社する企業が紹介されてましたよ。

木藤 確かにそうですね。業務のスピード感を考えても、契約や発注が電子契約でできるといいですよね。出張などで多忙な上層部がスキマ時間で会議資料を確認したり、決裁したりができると、業務効率化につながります。そのためにも社内の文書や資料をペーパーレス化する必要がありますね。

八木 新しいビジネス文化か~そうですね、テレワークとWeb会議を使った営業活動も加速していくと肌で感じています。私自身、これまで営業職として「お客さまに対面で商材のよさを説明するのが礼儀」だと思っていました。しかし、今は「感染リスクを下げるため」にWeb会議で商談をすることも選択肢の1つになりました。特に都道府県をまたぐ場合、お客さまから「会いたいですが、まだ来ないでほしい(笑)」と言われることもありますね(笑)

3. Web商談の成功は、インターネット回線が鍵

木藤 社内Web会議と、お客さまとのWeb会議では、進め方など大きく違ってくると思います。営業の八木さんは、対面と違って苦労した点はありましたか?

八木
八木さんが話している写真

Web商談でも、資料の共有や説明はできています。でもやっぱり、対面だからこそ分かるお客さまの温度感や雰囲気は、正直なところ掴みづらいです。画面越しでも、お客さまのニーズや興味をいかに掴み、応えていけるかが課題ですね。
それに「Web会議にログインできない」など、操作面でのお問合せは増えています。急に普及したWeb会議システムですが、各社操作画面が異なるので、お客さまも戸惑っていらっしゃると感じています。

清水 自宅のインターネット環境が不安定な人は、困るんじゃないでしょうか。お客さまと話すことの多い営業の人は、商談途中で回線が落ちたり、ソフトのトラブルで切れてしまったりすると大変ですよね。マンションによっては、一度に多くの家庭が使うと、回線がひっ迫することもあるようですし。

木藤 確かにうちの子どもには日中帯、動画をみないようにお願いをしていましたね(笑)
Web会議の商談の成否は、インターネット環境に大きく依存しているといえますね。

全員 IT・通信企業に関わらず、どの企業にとっても、テレワークをする上では安定したインターネット環境がとても大切だと思います。インターネット環境は、ぜひBBIQ光インターネットを!と宣伝しときましょう(笑)

4. with コロナの時代に、 QTnetにできることってなんだろう

木藤 テレワークはこれからの働き方のキーワードになっていきます。今後、あらゆるメーカーからいろんなソリューションやシステムが出てくるでしょう。私たちができることを考えていきたいですね。

八木 お客さまの会社の福利厚生として、従業員の自宅のインターネット環境を整えることを提案するのはどうでしょうか。家庭用インターネット回線の費用を一部会社側が負担するという福利厚生があってもいいと思います。

清水 そうなると通勤手当を自宅での通信費や光熱費負担に回す会社も出てくるかもしれませんね。夏はエアコン代が高くなると思いますし(笑)
今回のテレワーク期間で、出社せずとも仕事はできるんだと感じました。ちょっとしたコミュニケーションや連絡事項は、ビジネスチャットを使うことで、メールより簡単に部署内外とやりとりできました。
自宅のインターネット環境を快適にするサービスを提供することで、テレワークが社会の主流になっていけばいいなと思います。そうすれば、働く人たちの家族や自分の時間が増え、心身のストレスも減るのではないでしょうか。

木藤 QTnetとしては、お客さまがそれぞれの環境や規模に合ったシステムやサービスを選べるように、テレワークのためのソリューションツールを充実していくことが必要だと感じています。あとは自社での運用実績はもちろんのこと、自治体・企業さまの豊富な導入実績を基に、お客さまのテレワーク導入・推進支援に寄り添っていきたいと思っています。