スタートアップ企業のクラウド活用〜シェアビジネスにおけるIoT活用の課題と解決法〜

1. 時代は所有からシェアへ。急速に加速するシェアリングビジネス

時代は所有からシェアへ。急速に加速するシェアリングビジネス

近年における新しいビジネスモデルの代表のひとつ、シェアリングビジネス。ICTの発展よって需要と供給の「見える化」が容易になり、利用したい者同士のマッチングやサービス・物品の供給主として個人が市場に参加することが可能になったことから生まれたビジネスだ。

一般の人が自宅の一室や保有不動産を貸し出す「Airbnb」や、自家用車を使ってタクシーのような配車サービスを行う「Uber」などがその代表的な例だろう。

シェアリングサービスは先にあげたAirbnbや駐車場などの「空間」、Uberやシェアサイクルなど「移動」、ネットオークションなどの「モノ」、ソーシャルワークなど個人の能力や時間の「スキル」、クラウドファンディングなどの「お金」の5つに分けられ、そのターゲットとなるサービスはどんどん広がりを見せている。

矢野経済研究所「シェアリングエコノミー市場の実態と展望 2018」によると、2020年におけるシェアリングエコノミーのサービス市場規模は1,129.5億円と予測されており、2016年の539.5億円と比較すると4年間で倍近くの伸びを示している。更に2022年の予測は1,386億円と、その市場規模は右肩上がり。

またこの動きは日本に限ったことではなく、世界でも同様だ。シンクタンクのPwCによれば、世界におけるシェアリングビジネスの市場規模は2013年の150億ドルから2025年には3,350億ドルと、実に20倍以上の成長が見込まれている。

このシェアリングビジネスを牽引しているのが、デジタルネイティブであるミレニアル世代と言える。彼らはスマホを駆使し、所有することにこだわらず体験を好む傾向にある。

音楽や動画など無形の個人的コンテンツサービスが「購入型から配信サービスへ」と移行したことからもわかるように、これからの時代を牽引するミレニアル世代を中心として、個人の意識は「所有から共有・利用へ」とシフトしてきている。

2. 駐車場予約サービスを手掛ける事業会社A社が選んだサービスAWS

駐車場予約サービスを手掛ける事業会社A社が選んだサービスAWS

土地所有者が遊休地を駐車場として貸し出す「予約可能な駐車場シェアリングサービス」で急速な成長を遂げているベンチャー企業がある。マイカー所有者であれば、一度は出先の駐車場の混雑状況を懸念したことがあるのではないだろうか。そんな駐車場問題を解決してくれるのが同社のサービスだ。

「ユーザーは駐車場を予約できる」「土地のオーナーは遊休地を初期費用ゼロで貸し出せる」という双方にとってWin-Winのサービスは、2014年のサービススタート時点から急速に会員数・オーナー数を伸ばし、5年間で会員数100万人を突破。現在もなお増え続けている。

IoTによるサービス提供が前提のシェアリングビジネスでは、安定したプラットフォームの構築が求められる。そんなシーンで利用されているクラウドコンピューティングサービスが、アマゾンのAWSだ。

クラウドコンピューティングサービスは数多くあるが、同社がAWSを選んだ理由のひとつが「国内外のスタートアップ企業に数多くの実績がある」こと。
特に少数精鋭で始めることが多いスタートアップ企業にとって、クラウドコンピューティングサービスに求める条件のうちの1つ「トラブルの心配がない」ことは重要な要素。その点でAWSの高い安定性はポイントだ。

そのほかにもAWSはWEBからのコンソール画面によってインフラの柔軟なコントロールが可能なほか、ドキュメントが充実しているために過度な専門知識も不要。
さらにさまざまなスタートアップ支援プログラムも含まれている。限られた人員であることに加えスピードが要求されるスタートアップ企業から選ばれるのも当然と言えるだろう。

3. AWSへのセキュアな接続を実現するQT PRO クラウドダイレクト

数多くのスタートアップ企業やシェアリングビジネスのプラットフォーム基盤として選ばれているAWSだが、クラウドサービスである以上、サーバーが優れていても回線障害やセキュリティなどの面で不安を感じることもあるだろう。

そんな不安を解決するのが「QT PRO クラウドダイレクト」。QT PRO クラウドダイレクトは、クラウドコンピューティングサービス「AWS」「マイクロソフトAzure」などへ冗長化した閉域網で接続することにより、インターネットを介さずアクセスできる通信サービスだ。
インターネットに接続しないため外部から攻撃を受けることもなく、安定した信頼性の高い通信サービスを享受することができる。

また接続帯域メニューが豊富で、帯域確保型(10Mbps〜1Gbps)・ベストエフォート型(100Mbps)から業務の利用用途にあった通信回線を選ぶことが可能。さらに24時間・365日体制で運用・保守を行なっており、万が一のときにも専門スタッフが迅速に対応してくれる。

AWSとQT PRO クラウドダイレクトを合わせて利用すれば、スタートアップ企業にとって安心・最強のプラットフォームが構築できるだろう。

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